【ロレックス購入記】エクスプローラーⅠでセルフブランディング

  • 2021年1月11日
  • 2021年8月21日
  • 腕時計
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以前の記事で、腕時計によるセルフブランディングについて、お話しさせていただきましたが、いざ購入するとなると、「今の自分が本当に高級時計を買って良いのか?」など、迷いも出てくると思います。そんな方のために、僕自身がロレックスのエクスプローラーⅠ(通称エクワン)を購入した際の記録を残しておきたいと思います。なお、購入は2013年の7月ということで、正規店での買いやすさなど、今とは状況が異なることも多いと思いますが、ぜひ参考にしていただければと思います。

購入記

購入した時の社会的地位・年収など

購入した当時、僕はまだ社会人2年目で20代の頃でした。年収もまだ300万円台で、周りから見ると、社会人経験も経済力も高級時計の購入には相応しくなかったかもしれません。ただし、この後にお話ししていく通り、これくらいのスペックでもロレックス(エクスプローラーⅠ)の購入については全く問題なく、むしろ(生活に困らない前提ですが)全ての若手ビジネスパーソンに購入をオススメしたいというのが僕の結論です。

購入しようと思ったきっかけ・理由

購入したきっかけはいろいろありますが、列挙してみると以下のようなところです。

  • 昔から時計は好きで、時計自体に興味があった
  • 社会人2年目となり、数ヶ月後の異動(本部)が決まったことで、自分を格上げしてくれるアイテムが欲しかった
  • 職場の若手メンバー内でも時計の話題が出ることが多かった

時計選び

時計選びは悩んでいる時も楽しい時間。当時僕が持っていた時計といえば、中学生の時にもらったGショック、大学入学祝いでもらったポールスミスの時計(3万円程度)、アルバイトで貯めたお金で家電量販店で買ったブルガリのアルミニウム(15万円前後)といったところでした。

最初は予算は特に決めず、時計ブランドを軸にその評価などを調べ始めました。昔からミーハーなところがあり、まず目が行くのがロレックスとオメガ、そしてグランドセイコー(これは祖母が持っていました)。宝飾系としてカルティエやブルガリがあることは知っていました。変わったところでは万年筆やボールペンで有名なモンブラン。時計専業メーカーとして、IWCやブライトリングやTUDORも知りました。3大時計・5大時計についてもその存在を知り、自分が狙える範囲と購入の条件を少しずつ固めていきました。

購入の条件を整理すると・・・

  1. 時計専業ブランドであること
  2. 長く使える一生モノであること
  3. 一定以上の知名度があるブランドであること
  4. 一定の資産価値があること
  5. デザインが気に入っていること

これまで持っていた時計がポールスミス(中身はシチズン)、ブルガリ(良い時計ではあったものの宝飾系ブランド)であったことから、次に買う時計は、1.時計専業ブランドを考えていました。また、これまでに経験のない高額品の購入を考えていたため、自分を納得させるためにも2.長く使える一生モノにしようと決めていました。そして、今回の時計はセルフブランディングにも活用できればと思い、3.一定以上の知名度のあるブランドから選ぶことにしました。さらに、自分自身の説得・高額商品を購入することの恐怖から4.一定の資産価値があることも条件にしました。最後に、これは当然ですが、5.デザインが気に入っていることが条件です。

この条件の中で検討した際に残ってくるのが、ロレックスでした。もともと宇宙が好きで、デザイン的にも気に入っているオメガのスピードマスターがあり、最後まで悩みましたが、やはり資産価値はロレックスの方が高いという点で見送ることにしました。3大時計への憧れはありましたが、当時の僕には買えるわけもなく、その時は雲上の世界があるということを知るに留めたわけです。

ロレックスの中で何が良いかという点に関しては、比較的周りやネットの情報に影響されて選択したといって良いかもしれません。自身の好みとしては、デイトジャストのローマンインデックス(ホワイト)が好きでしたが、当時から流行りはスポーツモデル。エクスプローラー・サブマリーナー・デイトナなどが人気でした。実際に腕に載せてみると、デイトジャストはドレスよりなところもあり、当時の僕にはどこかチグハグに見え、サブマリーナーやデイトナは少しシンプルさにかけるように思いました。もともとファッションが好きだった僕は、時計よりもアパレル関係の伝統的な考えに関する知識があり、スーツにはダイバーズウォッチやクロノグラフは避けておきたいという考えも持っていました(今となっては、あえて合わせるのは全くありだと思いますし、ビジネスのドレスコード自体も緩やかになって行っていると思います。)。

そんなわけで僕が最終的に選んだのがエクスプローラーⅠ、通称エクワンです。当時、時計の大型化がトレンドとなっており、このエクスプローラーについてもサイズアップしたタイミングでした。ただし、そこまで時計について詳しくなかった僕は、現行・新品・正規店購入しか選択肢としてはなく、当時の現行エクスプローラー(214270)を選んだのでした。

周りの人達が付けていた時計

当時、周りの若手では時計を購入したいという人たちが出始めており、例えばノモス(ドイツの時計)など、10万円前後の時計が検討されていました。また、当時の部長・課長クラスでは、オメガのスピードマスター、ロレックスのエアキングなどをしている方がいるのを知っていました。当時の僕が凄かったなと思うのは、直属の上司がロレックスのエアキングをしていたにも関わらず、エクスプローラーを購入したことです(一般的に、エアキングよりもエクスプローラーの方が格上と言われていたからです。)。この選択については、むしろ大正解で、多少周りから(生意気だとか)どう思われようと、自分の選択を貫くのが良いと、今改めて思います。

そして購入

実際に店舗に見に行ったのは2〜3回程度でした。自分の誕生日が近づいてくる中、突然「今しかない!」と思うタイミングが来て、買いに行きました。場所は、梅田の阪急百貨店、現金60万円を封筒に入れて恐る恐る一人でお店に向かいました。ケースに並んでいるエクスプローラーを見つけて、試着をさせてもらい、購入する旨を伝えました。初めての高額品購入でしたが、資産価値が高いことは調べ済みであり、後悔してすぐに売却したとしてもその損失は限定的であることを知っていたので、躊躇はほとんどありませんでした(今ではなかなか正規店で買えない状況ですが、逆に正規店で購入後すぐに手放すと、利益が出る暗いですよね・・・)。

購入した直後の満足感

高級品だからといって大事にしまっておくことはしないのが僕の考えです。毎日、どこへ行くにもエクワンを付けていきました。職場の若手からは高額商品に少し驚かれつつ、そして上司やその他の管理職からも時計の購入に気づかれつつ、毎日気にせずに付けていきました。それでもしばらくは、自分の手にあのロレックスが付いていることが不思議で、慣れるまでには数週間かかりました。自分の手に毎日60万円が乗っていると思うと少しソワソワします。少し重量もあるので、最初の頃はよく外して机に置いたりしていましたが、職場とは言え机に時計を置いたままお手洗いに行くとかなりソワソワして、慌てて戻ってきました。普通、高級時計を置いたままにして席を外したりしないですよね。

これはマーケティングでもよく出てくる話なのですが、人は購入(特に高額品)した後に、自分の行動(購入)が正しかったのかを確かめたい衝動にかられます。僕もその通りで、購入後も時計に関するネット検索を続けました(笑)。そんな時に一番安心なのが、やはりロレックス。しかもエクスプローラーはシンプルで、資産価値もあり、否定するような意見がほとんどない時計でもあります。自分の購入が間違っていなかったことに安心し、見れば見るほど完成度が高く、堅牢性も高いロレックスの時計に再度安心し、満足度を高めていく僕でした。

購入して7年が経つ今

全く時計に興味がない方や女性からもロレックスは認知されており、一部成金のイメージがあるロレックスではありますが、エクスプローラーをシンプルに合わせていさえすればネガティブなイメージを持たれることもなく、むしろロレックスの高級感・ブランド力という良い面を十分に享受できるという経験を重ねています。

また、ビジネスでもプライベートでもロレックスブランドは効果を発揮しているように思います。まず、ビジネスでは着実に役職を上げてきてました。30代で大企業のマーケティング本部の責任者を務めており、その際にもロレックスのエクスプローラーには死角なしという感じです。実際、僕の上司はサブマリーナーのコンビ、サブマリーナーのブラックを付けていましたので、堅実性と押し出しの強さのバランスが良いロレックス、そして嫌味にならないシンプルなエクスプローラーの選択は、非常に良い選択だったと思います。また、プライベートで良いホテルやレストランに行く時、宝飾品などのプレゼントを買いに行く時も、全く不安はありません。知っている方であれば「良い時計されていますね」と声をかけていただくこともありますし、気付かれないにせよ、その場にふさわしい装いとしての安心感があり、それが自信を持った振る舞いにもつながります。もちろん、もっと高級な時計はいくらでもありますが、30代という年齢には十分な品を添えてくれる時計だと思います。

そして、エクスプローラー購入から約7年が経ち、異動・本部の責任者への昇進もあり、さらに自分を格上げする時計の購入を考えるようになりました。そんな時に高級時計店を回る中でも、エクスプローラーの扱い(お店の方からの評価)も良く、本当に万能な時計だと思います。今売却すると、購入時よりも10万円程度の利益が出る(購入時より売却価格が上がっているというロレックススポーツモデルの凄い現象!)という状況ですが、やはりエクスプローラーは思い出の時計として、いつまでも手元に置いておきたい時計です。

プレ値でも買うべきか?

今やロレックスのスポーツモデルの人気は非常に高く、正規店ではなかなか手に入らない状況です。並行店ではプレミアム価格となり、定価よりも高い価格で販売されています。では、今僕が20代だったらどうするか。

結論としては、もう一度ロレックスのエクスプローラーを買います。まずは、複数回正規店を回ってみて、それでも手に入らなければ、並行輸入店で購入します。恐らく並行店での価格は100万円前後ですが、それでも価値のある時計だと思います。もちろん今後の相場は分かりませんが、下がったとしても日割・年割で考えれば、費用対効果はいうまでもなく抜群。得られるリターンは満足できるものになると思います。また、そのリターンをどれだけ早く手に入れられるかというのも非常に重要で、正規店を回っている間に逃してしまう期間がもったいない。ロレックスマラソン自体が趣味と言うなら全く問題ないですが、セルフブランディングやビジネス・プライベートでの生活格上げを目指すなら、最短での購入がオススメです。

ロレックスの販売で有名なのはジャックロードさんですかね。

おわりに

良い時計、定義は難しいですが、その視点だけで行くとエクスプローラーよりも良い時計は無数にあると思います。でも、初めて買う高級時計で着実にビジネスでの実績を積み上げていきたい方・プライベートも含めて自分を格上げしたい方には、何よりもエクスプローラーを勧めます。時計の知識も充実しておらず、時計の趣味が時々変化していくことを考えると、まずは資産性があり、評価が定着していることが安心材料。趣味の時計は、その後に考えることもできます。そのことには社会的な地位も上がっており、セカンドウォッチとしても購入できるはずです。いつも自分に寄り添う存在、格上げしてくれるアイテム、時計のある人生を楽しみましょう。

僕がエクスプローラーの次に選んだ時計は?