2021年1月にロイヤルオーク(15300st ブラック)を購入してから、約8ヶ月が経過しました。8ヶ月というと中途半端に思うかもしれませんが、ほぼ毎日ロイヤルオークを身につけて、仕事から旅行まで様々なシーンで使用してきたことから、レビューするための十分な時間を過ごせたと思います。実際に生活したからこそ感じることができたメリット・デメリットについても記載していこうと思いますので、購入を考えている方は是非最後まで読んでください。
シーン別レビュー
仕事編レビュー
毎日つけてみた
1月から8月までの期間、仕事では毎日ロイヤルオークをつけました。世界3大時計ともなると特別な日だけつけるという方もいると思いますが、僕の場合は毎日着用です。もともと、「良いもの・好きなものに囲まれて暮らしたい」という考え方をもっているので、時計に関してもそうなりました。
スーツ・ジャケットとの相性
★★★★☆(星4つ)
まずは最も重要なスーツとの相性ですが、文句なくおすすめできるレベルです。ステンレス製、黒文字盤ということで、基本的にはグレーやネイビーのスーツにもマッチし、違和感なく仕事に使えていると思います。
ジャケットとの相性。こちらも良いと思います。どちらかというと、アメリカントラッドやブリティッシュに合わせるよりも、イタリア的なスタイルに合わせる方がしっくりくるなと感じていますが、やはりステンレスの三針時計、幅広くマッチしてくれます。
今回ロイヤルオークをつけていて改めて感じたのは、やはり「スーツに最も合うのは革ベルトの時計」ということです。これはロイヤルオークが合わないと言っているわけではなく、むしろロイヤルオーク自体はビジネスの装いを格上げしてくれる素晴らしい時計なのですが、ビジネスの主役は靴とスーツなのだということを改めて感じました。現在のビジネスドレスコードにおいては、黒文字盤のステンレス時計で支障があることはほぼないと思いますが、クラシックなファッションについて興味や知識がある人からすると、靴の色と合わせた革ベルトの時計にはそれだけの魅力を感じるというところです。
デメリットを挙げると、完全に傷を避けることは難しいところだと思います。もちろん仕事によりますが、仕事に集中している中で、若干傷を付けてしまう場面、PCの磁気の影響を受けてしまう場面というのは、あるかもしれません。幸い私の場合は、ほぼ100%内勤のデスクワーク、力仕事なしのため、日常に潜むリスクは少ないです。デスクトップPCの際はプラスチック製のキーボードのため、傷がつく心配はほとんどありませんし、PCとの距離も作れるため、磁気帯びの心配もほとんどしておりません。一方で、ノートPCを使う際には、傷のリスクを感じます。特に僕が使っているMacBookはPCの縁(ふち)の部分が鋭く、しかもアルミボディーです。キーボードを打つ時に、ちょうど時計のブレスと当たってしまう場所となっており、傷・磁気帯び共にリスクがあります。長袖の時期は服が守ってくれるので、傷の心配は格段に減りますが、夏場に袖をまくったりすると、傷のリスクが高まります。僕も何回か、軽く擦ったりしており、微小ではありますがブレスに傷がつきました。最近はPCで作業をする際は、時計を外すようにしています。これについては、机の上からの落下や(職場なので可能性は少ないですが)盗難等の別のリスクが発生する可能性がありますので、十分注意が必要と考えています。
書いていると、デメリットに関する感想が膨らんでしまいました。大事にしている時計だと、傷などの心配が大きくなってしまいがちですよね。ただ、僕の場合は、お気に入りの時計は毎日つけていたい。単なるファッションや投資ではなく、人生振り返った時にいつもそばにあってほしい。そういう思いがあるので、多少のリスクがあったとしても、毎日つけることはやめません。
遊び編レビュー
高級ホテル・レストラン・ショッピング
★★★★★(星5つ)
これは間違いなくおすすめのシーンです。リッツ・カールトン東京での宿泊や食事、エルメスやシャネルでの買物といった場面では、スーツやセットアップ、ジャケパンなどの綺麗めなファッションにロイヤルオークというコーディネートが、TPOにもマッチしました。
実際に、ロイヤルオークをつけていることについて、店員さんに気づかれているかというと…、結論としては店員さんによるとしか言えません。エルメスでは店員さんによっては、時計をじっと見られることもあれば、全く見向きもされないこともありました。リッツ・カールトンでは、気づいてもらっていたかもしれないなというレベル。時計店では、3大時計を扱うようなお店では気づいてもらえるものの、安価な価格帯のお店の店員さんには全く気づかれません。言うまでもなく、ロレックスのプロフェッショナルモデルをつけているときの方が、はるかに反応はいいことは確かです。
ただ全く恩恵がないかというとそうではありません。シャネルで入手困難なバッグを探していたときに、そのお店での購入履歴が全く無いにも関わらず担当さんが付いてくださり、バッグを購入することができました。もちろん、時計だけのおかげかというと断定はできませんが、ロイヤルオークの恩恵を感じる場面でした。
それよりも何よりも、自分の気持が上がります。どんな高級なホテルやレストランでも、堂々とできます。身につけるアイテムに頼るというのは情けなく聞こえるかもしれませんが、人はほとんど見た目からしか判断できないと思いますし、装いが人を作るとも考えています。また、その装いや振る舞いから場が作られ、自分の理想の過ごし方に近づけるものと考えています。この39ミリのロイヤルオークであれば、時計自体が前に出すぎることもなく、自分自身やパートナーをそっと引き立てるアイテムとして、活躍してくれています。
テーマパークなどカジュアルな場所
★★★★☆(星4つ)
ディズニーランドなどにも付けていきました。僕の私服は、セットアップやシャツなど綺麗めな服が多いので、ロイヤルオークもマッチします。ディズニーはあまり激しいアトラクションもないのと、僕はディズニーに行ってもアトラクションを楽しむよりは、ゆっくりごはんを食べたりお茶をしたりすることが多いので、ロイヤルオークをつけていっても、あまり気になりませんでした。
他にカジュアルな装いとして、ライダースジャケットやGジャンを着ますが、これとロイヤルオークの組み合わせはかなりお気に入りです。ロイヤルオークのエッジの効いたデザインは、繊細ですが男らしさや無骨さもあり、ライダースなどのジャケットにも合うと思います。個人的には、黒のライダースジャケットとロイヤルオークの組み合わせが、1番気に入っています。これはロイヤルオークのエッジの効いたデザインが無骨さを、そして磨かれたステンレスの輝きが華やかさを演出してくれるからだと思います。
旅行
★★★★☆(星4つ)
沖縄旅行にもロイヤルオークをつけていきました。レンタカーの軽自動車とロイヤルオークの組み合わせなど、少し違和感があるのかもしれませんが、自分としてはあまり気にならず、つけることができました。BMWのようなスポーティーな車や、北海道で乗ったベンツとの相性は最高だったと思います。
ただし、スキューバダイビングやパラセーリングなどのマリンアクティビティの際には、さすがにロイヤルオークを外してG-SHOCKにつけかえました。傷のリスク、水没による故障が怖かったからです。一方で、ホテルのプライベートビーチのビーチチェアで過ごすというようなシーンでは、ラグスポウォッチの本領発揮という感じで、満足度は高かったです(日焼けの跡には注意です)。
周囲の反応
職場
この8ヶ月間、職場で気づかれることは皆無でした。考えられる理由は、長袖を着ており、かつ、ロイヤルオークは厚みも少なくシャツの袖の中に収まるサイズ感であるため、物理的に表に見えている時間が非常に少なかったからだ思います。ただ、夏になって袖をまくる機会が増えてきましたが、それでもやはり一度も気づかれません。もう一つの理由は、ロイヤルオークの前につけていた時計がロレックスのエクスプローラーで、ステンレス製に黒文字盤が同じであるため、その差に気付きづらいというのもあるかもしれません。いずれにしても、職場で気付かれると面倒ですので、しばらくはこのままの感じでいけるといいなと思っています。
プライベート
プライベートについてもほとんど気付かれることはありませんでした。まずは、コロナの影響で友人と直接会う機会がほとんどなく、そもそも気付かれる対象自体が少ない状況でした。また、繰り返しになりますが、店員さんに気づかれるかどうかついてはその人によるという感じです。周囲の反応を期待される場合には、少しがっかりされるかもしれませんが、5つ星ホテルや3つ星レストラン、ファーストクラスなど、一般人としての最高級クラスを体験する際には、自分に自信と箔が付き、ぴったりだと思います。
レビューまとめ
ロイヤルオークの評価をまとめると、まずは購入して後悔のない時計だと思います。ステンレスの黒文字盤で使うシーンを選ばない、そしてブランド力も抜群でどんな場面でも自分を格上げしてくれる。歴史もあって、人気モデルの真似をして作った見た目重視の時計とも異なる。さらには、資産性が高く、既に購入金額よりも50〜100万円程度は高値で売却できる見込みあり。これだけ満足・安心できる時計は(ノーチラスを除いて)他にはないのではないでしょうか。中古相場も引き続き上昇傾向で、今が1番安価といえるかもしれません。手が届くという方には、是非チャレンジしてほしい時計です。僕は精一杯背伸びして、清水の舞台から飛び降りる思いで買った時計ですが、本当に買って良かったと思える時計です。