【ロイヤルオーク購入記②】エクワンの次はデイトナ?

  • 2021年1月16日
  • 2021年8月21日
  • 腕時計
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ロイヤルオークの購入に至るまでの記録です。本当に紆余曲折がありました。前回は、時計を買おうと思ったきっかけについてお話しさせていただきましたが、今回はその初期編です。

デイトナはやっぱり別格

ロレックスのエクスプローラーを持っていた僕は、エクスプローラー以上の格上げ時計を探し始めました。最初に思い浮かんだのが、デイトナ。時計好きなら知らない人はいないデイトナですが、当時ユーチューブ等でも何かと話題となっていました。

  • まずは何よりもかっこ良く、ケースサイズも大きすぎないためビジネスでも付けられなくはない
  • ブランド力・知名度資産価値が圧倒的に高い

エクスプローラー以上のロレックスの時計というと他にもたくさんあります。特に人気があるのが、サブマリーナーやGMTマスター、そしてデイトナです。どれもカッコ良くて実物を見るとロレックスの良いところ(堅牢性・確立されたデザイン・実用的なのに高級感もある)が凝縮されたような時計ですが、ダイバーズウォッチのデザインについては、スーツと合わせる時に自分の中では少し違和感があり、またサブマリーナーについては上司や同僚がすでに付けていたことから対象外としました。ロレックスには、ドレスよりのデイトジャストなどもあり、良い時計が数多くあるのですが、ロレックス内でのグレードアップということであればデイトナを選択するのが最も分かりやすく、デイトナに魅力を感じたのでした。

数年前にエクスプローラーを買っていた僕ですが、もし売却したとするとその査定額は購入価格を超えることになります。数年間お気に入りの時計を使用し、しかも資産価値まで上がるというロレックスの魅力を強く感じていました。デイトナであれば、140万円程度で購入した時計が、2倍ほどの価値(売却価格の査定)となります。購入してやっぱり違うなと思っても安心、何かあって生活に困っても安心、デザインは良いし、自分を格上げしてくれる時計にもなる。そんなオールマイティーなデイトナを欲しいと思うようになりました。

デイトナマラソンデビュー

デイトナマラソンとは?

そんな文句なしのデイトナですが、最もネックになるのが、正規店での購入が非常に難しいことです。デイトナを欲しい人に対して、供給量が圧倒的に少ないことが原因です。上記の通り、定価よりも流通価格が高いことからもわかるように、そこには転売ヤーと言われる人たちも多くいるようで、なかなか一般の人が購入するのは難しいようでした。

デイトナマラソン、ロレックスマラソンというような言葉もあるようで、デイトナや他のロレックスの人気モデル(プロフェッショナルモデル)を購入したい方達は、ロレックスの正規店をひたすら訪問し、在庫の確認を行う「デイトナマラソン」に励むとのことでした。1日に数店舗、仕事の間に立ち寄る、遠征組など、日々多くの方がロレックスの正規店を回られているようです。

僕のデイトナマラソン

実は僕も、軽い気持ちでデイトナマラソンをしたことがあります。のべで30店舗ほど回ったでしょうか。休みの日には銀座の3店舗を回ってみたり、新宿の4店舗を回ってみたり、六本木の店舗に行ってみたり、仕事後すぐに数店舗を回ることもありました。

噂によると、デイトナを購入するためには、その店舗の店員さんに認めてもらう必要があるそうです(笑)。理由は、各店舗にはデイトナの割り当ての本数が決まっており、例えばその店舗で販売したデイトナがすぐに転売されたりしてしまうと、その店舗の実績に傷がつき、デイトナの割り当てに影響が出てしまうようなのです。そのため、各店舗では、そのお客様が転売ヤーではないかどうか、長く愛用してくれる方かどうかを見極める必要があり、結果、デイトナを購入できるかどうかは店員さんに認めてもらえるかどうかが重要とのことでした。

そんな情報をインターネットやSNSで収集しながら、僕もデイトナマラソンに臨みました。最近転勤で東京に来たこと、昇進祝いに購入したいこと、もともとエクスプローラーを長く使っていること(転売しません!)を会話の中でさりげなくお伝えし、いくつかの店舗では関係性を作ることができました。ただし、その店舗での購入実績がなくVIPではないため、取り置きなどは難しく、「店舗に伺った際にたまたまタイミングが合えば購入可能」というような状況であったとと思います(想像も入りますが)。

デイトナマラソンの楽しみ・苦しみ

時折少し期間をあけながらも数ヶ月間デイトナマラソンを続けてみて、楽しみと苦しみの両方がありました。

まず楽しみは、店員さんとの会話。ロレックスの店員さんはやはり時計に詳しい方も多く、時計好きの方であれば色々と興味のあるお話を聞けると思います。また、欲しいとけいに出会えるかもしれないという高揚感も楽しみの一つです。根拠なく「今日は出会えそうな気がする!」と思って仕事終わりや休みの日に出かけるのも、趣味の範囲としてはすごく楽しいと思えました。

一方で苦しみも多いです。仕事で疲れた後や、わざわざ休みの日に出向いたとしても99%出会えないのがデイトナマラソンです。出会えなかった時の虚しさ・疲労感は大きく、時間の無駄をしたという感覚に苛まれます(少し大袈裟ですが)。最初の頃は、「そうそう、なくて当たり前だよね」と思えるのですが、それが続くと少しずつ楽しくなくなってきます。毎回お店に伺って、デイトナがあるかを店員さんに聞くのもの申し訳ない気持ちになりますし、「また来た」と思われるのも嫌ですし、精神的に強くない人は途中から辛くなってくると思います。

デイトナマラソン、辞めました。

そんな苦しみの中で、少しずつお店を回る頻度が低くなり、ロレックスの近くを通っても、店を覗かなくなって行きました。最終的には、「店舗に人が少ない平日に、どれだけの頻度で通えるか」という点がポイントであることが見えてきたこともあり、自分の仕事の終わる時間・職場の立地・通える頻度・忍耐力のいずれをとっても自分には完走しきれないと判断したのです。

でも、ここでデイトナが欲しいという気持ちが高まり、「いつかは自分のものに」という心境が芽生えたことが、後のロイヤルオーク購入にもつながって行きます。

僕がその次に検討した時計は?